みさを。(仮)

毎週日曜17時更新予定。オタクの備忘録その他もろもろを綴ります。

【映画鑑賞メモ】search/サーチ(字幕)

水曜も更新すると決めたはいいが、映画を見るスパンを短くしないとキッツいですな~!(自ら首を絞めていくスタイル)

 

その時の気分によってアニメがずっと見たい時もあれば映画をずっと見たい時もあり…とムラっ気があり、今はドラマを見たいなあという気持ちなのですがドラマもおそらくアニメと同様に1シーズンごとに見る形になりそうなので…。

そんなことをやっていたら肝心のブログを書く時間も取れないので取り急ぎ前に友人に勧められて見ていなかった映画を1本サクっと見てみました。

 

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<作品概要>

search/サーチ

上映日:2018年10月26日/製作国:アメリカ/上映時間:102分

鑑賞日:2023年5月9日(字幕) 鑑賞方法:SVOD(Netflix

<あらすじ>

忽然と姿を消した女子高生・マーゴット。行方不明事件として捜査が始まるが、家出なのか誘拐なのかわからないまま37時間が経過。娘の無事を信じる父・デビッドは彼女のPCにログインし、SNSにアクセスを試みる。だがそこには自分の知らない娘の姿があった。(U-NEXT作品概要より)

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友人から勧められた時点での前情報は「全編PCの画面上で進行する」ということのみ。

というのも友人曰く「ネタバレ絶対見ないで!!」とのこと。

以下鑑賞メモですが当たり前のごとくネタバレまみれなので未鑑賞の方は見てから読んでね!

 

 

ほんとに見てない人はネタバレ一切見ちゃダメ!!!!!!!!

Uターンしなさい。今すぐ。勿体ないから、ほんとに…。

 

PCなどの画面のみでの映画だと聞いたのでてっきりコロナ禍以降の映画かと思ったら2018年公開なのね。時代先取りしてるな。

 

今作を私はiPadで見たのですが、デジタル機器上で見ると臨場感がなお半端ないのでPC>iPadスマホ>テレビで見る事をお勧めします。

逆にこれを実際映画館で見た時どうなるんだろう…。特大画面で見るとシュールな光景になりそうな気がするけど当時劇場でちゃんと見た方はどう感じたのか後で調べたいわね。

 

で、本編ですが。もうね、すんごい見せ方が上手いんだよね…。

始まり、いやこれいつの時代のWindowsなのよ!?みたいなPC画面から始まるんだけど、ちゃんと時代に合わせてるんだよね。昔から始まって現在に至るまでを最初の数分で説明するんだけど、それをPCのアカウント設定だったり、動画ファイルだったり、メール文面だったりでうまーく見せてる。変に説明するよりよっぽど理解ができる。

 

上記のくだりで妻は病気で他界、娘のマーゴットが高校生に育ったところから本編が始まる。ストーリーは上記あらすじ部分に記載の通り。友達の家にいたはずの娘が深夜に何回か着信を残し連絡がつかなくなる…しばらくは遊んでいると思っていたが、一緒にいると思っていた友達たちとも遊んでおらず、失踪していることに気づいた父・デビッドが警察に届け出て、デビッド自身も手元に残された痕跡を追っていく…というもの。

 

娘への連絡の取り方、SMSやFaceTimeの使い方も上手いしおそらくこのデジタル社会に生きていれば何度も目にする画面の動きに特に見づらさもなくスルスル入ってくる。

一番いや~これすごいな!と声を上げたのが父親が少しでも娘の手がかりを…とアカウントになんとかログインするくだりが「うわ~これもし自分が突然失踪したらこんな感じで色々特定されていくのかな!?」と思わされるぐらい生々しい。FacebookにログインするためにGmailのアカウントを、Gmailにログインするためにyahooのアカウントのパスワードをリセットするくだりとかぞわぞわしてしまったわい。

私は都度ログインする設定に基本していないので余計にたやすいだろうなこの作業…とか思っちゃった。私が失踪した際にはそうやって探してください。(?)

 

伏線の貼り方も丁寧。マーゴットが小さい時のFacebookの投稿に犯人がいいねしてたり、F&Cがデビッドの配信に入ってすぐ抜けたのもマーゴットが生きてる!?と思っての行動だったし、刑事のFacebookのトップに母は強し的なことが書いてあってそれもまた伏線であり…と。数えだしたらキリがないけど2回目見たらもっとたくさん気づくんだろうなあ。

私はまだ2回目は見てないんだけど、さらっと伏線が貼ってあるところを見終わった後にチョロッとネットの海で探して「なるほどなあ」としみじみ。まだ2回目見てない人はぜひ自分で探してみてください。頭からお尻までずーっと伏線貼りまくっててすごいよ。

しかも画面上だからみんなマジでちょっとは目にしてるんだよね。だから言われてみればー!!!となる。アハ体験もびっくりの気持ちよさ。

 

最初の方に、母を失った悲しみは時間が解決してくれると思ってわざと話題に出さずにマーゴット宛に「ママもそう(マーゴットを誇りに)思ってる」という文章を打てなかったデビッドが、娘は亡き母の話をしたがっていた…と聞いたあと、最後に「ママもそう思ってる」と打てたところにはじーんと来ちゃったわね。

最初に見たらただ何回も考えて打ち直す…と、誰もがやる行動をうまく表してるなあ、とだけで終わってしまうところをそんな風に持ってくるんだからズルすぎるよ~。

 

ところでマーゴットへの足跡を辿るにあたって学友たちにも色々アタックするところ、「仲良くない」とか「母親が誘えっていったから…」みたいなテンションで友人たち(と呼べるのかも怪しい人々)が会話してるの怖いし、自分の知らないところで一人で飯を食べてる娘見せられる父辛すぎるやろ…。

マーゴットの失踪が大々的なニュースになったところで「そんなに仲良くなかった」と言っていた女の子が「親友だったから辛い」とかYouTubeに動画あげてるのとか生々しすぎて…マジでありそうでゾゾゾですわ。

マーゴットは最終的に生還したけど、あのあとちゃんともっといい子たちと出会えて幸せになれたと信じてる。さすがに出てきた学友たちほぼほぼカスすぎる。パパとは仲直りできたかもしれんけどさぁ~! 胸糞! 

 

あと肝心の真犯人、刑事の息子かな?とは思ってたけどここまでがっつり刑事が最初から裏から手を回してたのはちょっと意外で、そうだと提示されて初めて「あーだからあんなに捜査に関わるなと言ってきたのね」とか「エリアを最初に潰してたなあそういえば…」みたいな理解ができたレベル。いやー横っ面を突然殴られたね。そりゃネタバレ見たら楽しくない映画だわな…。

というか母は強しというけれどもほんと無茶苦茶やな。変な隠蔽工作のせいでマーゴットが手遅れになってたかもしれんやんけ…。まず探せよ…。警察とは思えないマインドの人物が出てきて怖い思いしたわよこっちは…。2回目はそのサイコパスっぷりを分かった上で見させていただきますね…。

 

と、上記の親子愛とは反対にデビッドもちょっとかみ合わないところもあるけど、ずっと諦めずに娘の無事を信じ続けて自分に出来ることをずっとし続けているのに感動した。

物語が大きく動く部分の発見は全部デビッド主導やったもんね。湖に気づいたのもそうだし、弟とのつながりの部分も、メモリアルワンの画像も、偽犯人の顔も。こういっちゃあなんですが……ネトストの才能が有りすぎる!(本当に言い方が悪い)

ここまでしてくれる父親がいるなんてほんとマーゴットは幸せだよ。大事にしてほしいわ…パパを…。

(ちなみにゴミ箱からも消しちゃった父の日の最高の動画、なんとかサルベージしてほしいと思ったよ!! えーん!!)

 

ドキドキハラハラもさせてくれて、最後も気持ちよく終わるので余韻もばっちり、見てよかったな~と思える作品でした。2はついこの間劇場公開されたばっかりだけど、やはりモバイル端末で見た方がいいんじゃないかなと思うので見に行くかは迷うところですな。うーむ。

 

そもそもこういう画面上で進行する系映像作品、ほとんど見たことがないのでもう少し見てみようかなと思います。